よしもと
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地域の皆さん、こんにちは。
朝晩はすっかり涼しくなり、日によっては肌寒さを感じるようになってきました。
行楽シーズンの真っただ中ですが、外来では発熱のある患者さんが少しずつ増えてきている印象があります。
手洗いや咳エチケットなどの感染予防を続けながら、ぜひ短い秋を楽しんでください。

今シーズンのインフルエンザは、北海道で例年よりかなり早く流行が始まっています。そこで当院では、9月18日(金)からインフルエンザワクチンの任意接種を始めることにしました。ご希望の方は定期受診時に窓口でお申し出ください。あわせて、10月からの定期接種と新型コロナワクチンの予定もお知らせします。

今シーズンの接種スケジュール
9/18(金)〜
インフルエンザワクチン
任意接種(13歳以上65歳未満の方など)
定期受診時に窓口でお申し出ください
10/1(木)〜
インフルエンザワクチン定期接種
新型コロナワクチン(予約制)

道内のインフルエンザ、いまどうなっている?

北海道は8月27日、道内でインフルエンザが流行期に入ったと発表しました。前年より1か月以上早く、過去10年で最も早い流行入りです。

流行の目安には「定点当たり報告数」を使います。決められた医療機関(定点)1か所あたり、1週間に何人の患者さんが報告されたかという数字で、1.00を超えると流行開始、10.00で注意報、30.00で警報の目安です。

1.12第34週(8/17〜23)
流行入り
1.82第36週(8/31〜9/6)
2.96第37週(9/7〜13)
北海道全体

旭川市は前週の1.57から2.71へ増加しています。お隣の滝川保健所管内は18.75で注意報レベル、深川・富良野も5.00と、上川・空知エリアで増加が目立ちます。9月は学校行事や行楽で人の行き来が増える時期でもあり、しばらく注意が必要です。

新型コロナも同時に増えています

同じ第37週、新型コロナの定点当たり報告数は北海道全体で1.51、旭川市は3.43と増加傾向です(名寄2.25、富良野2.50)。発熱やのどの痛みがあるとき、どちらの感染症かは症状だけでは区別がつきにくいのが特徴です。

インフルエンザワクチンのご案内

ワクチンは接種してから効果が出てくるまで約2週間かかります。ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化を抑える効果が期待されています。流行が早い今シーズンは、接種を考えている方は早めに済ませておくことをおすすめします。

区分対象開始日料金
任意接種13歳以上65歳未満の方など、定期接種の対象ではない方9月18日(金)3,500円
13歳以上の中学生〜大学生の方(学生証の提示が必要です)3,000円
定期接種65歳以上の方、60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器などに一定の障害がある方(市町村の助成対象の方)10月1日(木)1,510円(予定)

ご希望の方は、定期受診の際に窓口でお申し出ください

当院でのインフルエンザワクチン接種は13歳以上の方が対象です。13歳未満のお子さんは2回接種が必要となるため、かかりつけの小児科でご相談ください。

高用量インフルエンザワクチンについて
今シーズンから75歳以上の定期接種に導入される予定だった高用量ワクチン(エフルエルダ)は、メーカーの製造上の理由で発売が延期となり、今シーズンの定期接種での使用は見送られました。当院では例年どおりの(標準量の)ワクチンを使用します。

新型コロナワクチン(10月1日から・予約制)

新型コロナワクチンは10月1日(木)から、予約制で接種を始める予定です。ご予約は受診時に窓口で承ります。当院では次の2種類をご用意します。

ワクチンしくみ当院での接種方法
コミナティ(ファイザー)mRNAワクチン。これまで最も多く使われてきたワクチンです1人用。ご予約のうえ希望日に接種
ヌバキソビッド(武田薬品)組換えタンパクワクチン。発熱やだるさなど全身の副反応が比較的少ないとされています(下で詳しくご説明します)2人分で1本のため、下記の「ペア調整」で日程をご案内
ヌバキソビッドの副反応、実際どのくらい違う?

ヌバキソビッドは、ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質そのものを人工的に作り、免疫の反応を助ける成分(アジュバント「Matrix-M」)を加えたワクチンです。インフルエンザワクチンや B型肝炎ワクチンなどと同じ「たんぱく質を使う」タイプで、mRNAワクチンとはしくみが異なります。

日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会の2026年9月の見解でも、ヌバキソビッドは臨床試験で発熱などの全身の副反応が比較的少なかったとされています。海外では、mRNAワクチンと直接くらべた研究も出てきています。

① くじ引きで振り分けて比べた試験(米国の成人約1,000人)
中等度以上の全身症状(だるさ・頭痛・発熱など)が出た人の割合
ヌバキソビッド43.1%
mRNAワクチン
(エムネクスパイク)
61.3%
日常生活ができなくなるほどの強い全身症状は、ヌバキソビッドで10人に1人未満、比較したmRNAワクチンで約5人に1人でした。
② 医療従事者の接種後調査(米国ユタ州、約590人)
接種後に出た全身症状の数(1人あたりの平均)
ヌバキソビッド1.7個
mRNAワクチン
(ファイザー)
2.8個
副反応で仕事を休んだ時間も、ヌバキソビッドのほうが短い傾向でした。

こんな方は選択肢として考えやすいワクチンです:以前のコロナワクチンで高い熱やだるさが強く出て、仕事や家事を休まなければならなかった方。

知っておいていただきたい注意点
「少ない」とは「出ない」という意味ではありません。①の試験でも、ヌバキソビッドを接種した人の約8割に何らかの全身症状が出ています。多くは1〜2日で治まります。
・上の2つの研究は、いずれも製薬会社が関わった米国での研究です。①はコミナティではなく別のmRNAワクチンとの比較です。日本人でのデータは限られています。
・これらは副反応をくらべた研究で、重症化を防ぐ効果の優劣を比べたものではありません
・ヌバキソビッドでも、まれにアレルギー反応や心筋炎・心膜炎が報告されています。成分のポリソルベート80に重いアレルギーがある方は接種できません。

ヌバキソビッドをご希望の方へ

ヌバキソビッドは1本(1バイアル)に2人分が入っており、開けたら短い時間のうちに使い切る必要があります。貴重なワクチンを無駄にしないため、当院では2人そろった日に接種するしくみをとらせていただきます。
  1. 受診時に窓口で「ヌバキソビッド希望」とお申し出ください接種を希望する時期と、ご都合のよい曜日・時間帯をうかがいます。
  2. 希望者リストに登録しますこの時点では、まだ接種日は決まりません。
  3. 近い時期に希望される方が2人以上そろったら、当院から接種日をご案内します接種日をご相談して決定します。ご家族やお知り合いと2人で申し込んでいただくと、日程が決まりやすくなります。
  4. 接種当日体調を確認してから接種し、接種後はしばらく院内でお過ごしいただきます。
希望者の状況によっては、ご連絡までにお時間をいただくことがあります。早めの接種を優先したい方は、コミナティもご検討ください。どちらを選ぶか迷う方は、診察の際にご相談ください。

接種後に起こりうる反応

主な副反応:接種した部分の痛み・赤み・腫れ、だるさ、頭痛、発熱など。多くは数日以内に治まります。
まれですが注意が必要なもの:接種直後のアレルギー反応(じんましん、息苦しさなど)。新型コロナワクチンでは、胸の痛み・動悸・息切れなど心筋炎・心膜炎を疑う症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時に接種することもできます。持病やアレルギーのある方、以前の接種で強い反応が出た方は、事前にお知らせください。

早い流行に、一緒に早めに備えていきましょう。気になることがあれば、受診の際に遠慮なくご相談ください。

よしもと内科クリニック(リウマチ科・内分泌内科)
〒079-8415 旭川市永山5条19丁目1番40-4号

データ出典:北海道感染症情報センター インフルエンザ(マップ)同 COVID-19(マップ) 2026年第37週(9月7日〜13日)。最新の数値はリンク先でご確認ください。
参考:日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会「2026年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解」(2026年9月1日)、サノフィ株式会社 発表(2026年7月21日)、Sanofi発表 COMPAREスタディ(ESCMID Global 2026、2026年4月18日)、Novavax発表 SHIELD-Utahスタディ(2025年4月15日、速報)