News from the Clinic

セカンドオピニオン外来
正式に開設します

他の医療機関で治療を受けておられる病気について、専門医として「もう一つの意見」をお伝えするための外来を、自由診療として正式に設けます。本記事では、その背景にある制度の考え方と、当院での運用についてご説明します。

よしもと内科クリニック リウマチ科・内分泌内科

本記事の目的

日本の医療制度は、保険診療と自由診療の二つの仕組みから成り立っています。それぞれの役割と、その間に位置づけられる「セカンドオピニオン」という概念について、近年は患者さんと医療者の双方で受け止め方に幅が生じている印象があります。

そこで当院では、セカンドオピニオンに該当するご相談を、自由診療として正式な枠組みのもとでお受けする体制を整えました。本記事では、その制度的な位置づけと、当院でのお取り扱いについて、客観的にご説明します。

保険診療と自由診療の制度的な位置づけ

日本の公的医療保険は、国民が必要な医療を一定の自己負担で受けられるよう設計された相互扶助の仕組みです。保険診療の範囲は、医学的に必要と認められる診察・検査・治療であり、その内容や料金は国が定めた診療報酬制度に基づいて運用されています。

一方で、保険診療の対象外となる医療行為もあり、それらは自由診療(保険外診療)として、料金の設定を含め各医療機関の判断で提供されます。両者は併用が原則として認められておらず(混合診療の禁止)、患者さんに対しても明確に区別して提供する必要があります。

保険診療と自由診療の主な違い
費用負担 保険診療:公的医療保険が一部を負担(自己負担1〜3割)
自由診療:全額自己負担
料金設定 保険診療:診療報酬点数表により全国一律
自由診療:各医療機関が独自に設定
対象となる行為 保険診療:医学的に必要と認められる診察・検査・治療
自由診療:保険の対象外となる医療行為(予防・相談・美容等を含む)
同日併用 原則として混合診療は認められていません

セカンドオピニオンとは何か

セカンドオピニオンとは、「現在おかかりの医療機関での診断や治療方針について、別の医師の意見を聞くこと」を指します。厚生労働省も、患者さんが納得して医療を受けるための一つの方法として、セカンドオピニオンの活用を認めています。

本来の趣旨
セカンドオピニオンは「もう一つの意見を聞くこと」であり、転医や新たな治療を求める行為とは別のものとされています。
主治医のもとでの治療を続けるかどうかを判断する材料として、第三者の専門医の見解を得ることが、本来の目的です。意見を聞いたうえで、現在の主治医のもとに戻って治療を続けるのが、本来の流れとして想定されています。

また、セカンドオピニオンは「診療」ではなく「相談(意見提供)」と位置づけられています。具体的には、これまでの経過や検査結果をもとに専門医の見解をお伝えするものであり、その場で新たな検査・処方・治療を行うことは原則として含まれません。

そのため、セカンドオピニオンは健康保険の適用外(自由診療)として取り扱われるのが一般的です。これは「保険診療を断る」ということではなく、セカンドオピニオンという行為そのものが、保険診療の対象となる「診察・検査・治療」とは別の性質を持つためです。

当院でのセカンドオピニオンの取り扱い

当院では、関節リウマチ・膠原病などのリウマチ性疾患、および甲状腺疾患・糖尿病をはじめとする内分泌・代謝疾患について、リウマチ専門医・指導医ならびに内分泌代謝科専門医の立場から、セカンドオピニオンとしての意見提供を行っています。

これまでは、他院で治療中の疾患についてのご相談を、通常の保険診療の枠内でお受けしてきた場面もありました。しかしながら、相談内容によっては、本来セカンドオピニオン(自由診療)として取り扱うのが制度上適切であるケースが少なからずあり、診療の趣旨と制度上の位置づけを整合させるため、今回、正式な枠組みとして整備するに至りました。

当院の方針

受付および問診の段階で、ご相談の内容が「他院で確立している診断・治療方針に対する専門医の見解を求めるもの」と判断される場合、セカンドオピニオン外来としてご案内します。一方、ご相談の性質や所見から、当院での保険診療による評価・治療が適当と判断される病態の場合には、改めて通常の保険診療としてお引き受けすることもあります。判断は、医学的観点から当院が行います。

セカンドオピニオン外来の概要

対象疾患領域
関節リウマチ・膠原病などのリウマチ性疾患、甲状腺疾患、糖尿病、その他の内分泌・代謝疾患
ご相談料
11,000円(税込・1回)
提供内容
これまでの経過や検査結果に基づき、当院院長が専門医として見解をお伝えします。本外来では検査・処方・治療は行いません。
お申し込み方法
当院受付窓口にて承ります。お電話・メール・ウェブ等でのご予約、料金や内容に関するお問い合わせは承っておりません。
ご持参いただくもの
現在の主治医からの診療情報提供書(紹介状)、血液検査・画像検査の結果、お薬手帳など。資料が充実しているほど、より的確な見解をお伝えできます。

本外来の詳細は、専用ページにも掲載しています。

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補足:セカンドオピニオンに関してよくある誤解

セカンドオピニオンという言葉には、しばしば実際の制度とは異なる印象が付随しています。下記は、誤解として整理されることが多いものです。

  1. 「自由診療=高度な治療」ではありません。セカンドオピニオンが自由診療となるのは、その行為が制度上「相談(意見提供)」と位置づけられており、保険診療の対象である「診察・検査・治療」とは別の性質を持つためです。費用の高低や治療の高度さとは無関係です。
  2. 「セカンドオピニオン=転医」ではありません。本来の趣旨は、現在の主治医のもとで治療を続けるかどうかを判断するための材料として、第三者の意見を得ることにあります。意見を聞いた結果、現在の治療を続けるという結論になることも、十分に想定されています。
  3. 「セカンドオピニオン=新たな治療の要求」ではありません。本外来では、検査・処方・治療は行いません。これは制度上、セカンドオピニオンが「相談」であって「診療」ではないことに基づくものです。新たな治療をご希望の場合は、セカンドオピニオンとは別に、通常の保険診療としての受診をご検討ください。
  4. 紹介状がなくてもご利用いただけます。ただし、診療情報提供書(紹介状)や検査結果など、これまでの経過がわかる資料があるほど、より的確な見解をお伝えできます。

本記事のまとめ

当院は、保険診療を中心としつつ、その制度上の枠組みでは適切に扱えないご相談については、自由診療としての正式な受け皿を用意することが、結果として保険診療の質を守り、必要な方に必要な医療を届けることにつながると考えています。

セカンドオピニオン外来は、その考え方に基づく整備の一つです。ご利用にあたっては、本記事および専用ページの内容をご確認のうえ、ご検討いただければ幸いです。

セカンドオピニオン外来の詳細・お申し込み方法については、専用ページをご覧ください。

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本記事の内容は、執筆時点の医療制度に基づいています。最新の運用については、各専用ページおよび受診時にご確認ください。