「治らない」は昔の話です
医学の進歩で、関節リウマチの常識は大きく変わりました。痛みをとるだけでなく、「リウマチになる前と同じ生活」を取り戻す——それが現代の治療目標です。
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目指すのは「治癒」ではなく「寛解」
かつて関節リウマチは「不治の病」という怖いイメージがありましたが、医学の進歩により常識は大きく変わりました。現在は、完全に薬が不要になる「治癒」ではなく、「症状がなく、病気を忘れて生活できる状態」である「寛解(かんかい)」を目標にします。
痛みをとるだけでなく、仕事も、家事も、旅行も、趣味も。「リウマチになる前と同じ生活」を取り戻すことが、私たちの目指すゴールです。
私たちが目指す「3つの寛解」
私たちは、以下の3つをすべて達成する「完全寛解」を目指し、皆さんが健康な人と変わらない生活を送れるようサポートします。
今、痛くない
腫れや痛みをなくし、血液検査の数値を正常に戻します。「火事の炎を消す」イメージで、まずはここを目指します。
関節の破壊が進まない
痛みがなくても、見えないところで骨の破壊が進むことがあります。関節エコーやレントゲンで定期的に確認し、これ以上壊れないよう食い止めます。
元通りの生活ができる
ドアノブを回す、髪をとかす——関節の機能が保たれ、家事・仕事・趣味など、病気になる前と同じように体を動かせる状態です。
3つ揃って「完全寛解」へ
早期発見と適切な治療により、現在では多くの方がこの状態に到達し、健康な人と変わらない生活を送れるようになっています。
さらにその先の、2つの新しい目標
薬剤フリー寛解
病状が深く安定した場合、薬を減らしたり中止したりしても寛解を維持できる状態です。(病状を見極めた、慎重な判断が必要です)
社会的寛解
数値を良くするだけでなく、仕事・家事・育児・趣味など、ご自身の環境に合わせて無理なく社会参加できている状態です。
なぜ「早期の対応」がそれほど大切なのか
関節の破壊は、初期に進みやすい
質の高いゴールにたどり着くために最も重要なのが、初期の対応です。関節リウマチは、発症から早い時期に関節の破壊が進みやすいことがわかっています。だからこそ、早く炎症を抑えることが、将来の関節を守ることに直結します。
診断がつかない「グレーゾーン」の時期であっても、専門医による定期的なチェックがあれば、変化の兆候を早く捉えることができます。「まだ診断されていないから」と放置せず、専門医と協力して未来の関節を守っていきましょう。
治療の目標や進め方は、症状・年齢・生活背景によって一人ひとり異なります。当院では、学会のガイドラインに基づいた標準的な治療を、ご本人と相談しながら進めていきます。どんな治療になるか不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
