皆さまこんにちは。
お子さんの急な発熱や体調不良は、ご家族にとって本当に心配なものです。
そのお気持ちを理解したうえで、当院で安全に診療を行うための方針をお伝えいたします。
お子さんだけでは、自分の体調や症状を正しく判断して受診することは難しいものです。
当院は成人を中心に診療を行う内科クリニックであり、小児科としての設備・専門体制は備えておりません。
小児の診療には「年齢や成長段階ごとの判断」「体格に応じた投薬量」「ご家族とのコミュニケーション」など、成人とは異なる視点と専門性が必要になります。
このため、診療の質と安全を確保するために、以下の方針を明確にしております。
【当院について】
当院は主に成人を対象とした内科クリニックです。
小児科専門医の診療とは異なる部分があるため、年齢によって受診先が変わることをご理解ください。
【当院の診療姿勢について】
当院では、
「身体所見」「検査結果」「症状の経過」など医学的根拠に基づいた判断
を基本として診療を行っています。
そのため、医学的に必要性が乏しいと判断されるご要望には、お応えできない場合があります。
<例>
・症状が安定しているにも関わらず
「不安だから検査だけしてほしい」
「念のため薬だけほしい」
・必要な検査をご提案しているにも関わらず
「検査はしたくないが、診断名だけ知りたい」
これらは、正確な診断や安全な治療につながらないため、医学的判断を優先させていただきます。
【小児科の診療対象年齢について】
- 一般的には中学生までが小児科、高校生以降は内科とされることが多いですが、日本小児科学会では、「成人するまで小児科対象」とする動きが全国で進んでいます。
【当院での対応について】
- 18歳未満の方、または18歳以上であっても高校在学中など親御さんの保護下にある方の診療は、原則として小児科での受診が望ましいと考えています(ワクチン接種などは別途対応いたします)。
- 風邪や発熱といった症状は、これまでの病歴や体質を踏まえた判断が大切になります。一時的な体調不良のみを目的とした受診をご希望の場合は、原則として過去に受診歴のある小児科での診療をお願いいたします。
- ご家族の付き添いがあり、かかりつけ医の先生が休診や不在などでお困りの場合には、症状を確認のうえで応急的な対応を行うことがあります。
- 採血などの侵襲的な検査や内服薬の形状など、当院で対応できる範囲で最大限ご本人の意志を尊重いたしますが、治療方針の最終的な決定権は親御さんにあります。
- そのため、当院の専門領域であるリウマチ性疾患や内分泌疾患などを除き、継続的な診療は原則として行っておりません。
【お願いとご留意事項】
当院では、すべての患者さんに対し、公平かつ誠実な診療を心がけています。
診療内容についてご不明点があれば、診察時に直接ご相談いただくのが最も正確で安全です。
インターネット上の投稿では、情報が断片的となり、実際の状況と異なる解釈が生じやすいため、
個別のご質問やご意見への対応は、原則として院内で行っております。
また、事実と異なる記述や、特定のスタッフ・医師の名誉を損なう内容が公的な場に掲載された場合には、
他の患者さんの信頼を守る観点から、状況に応じて必要な確認や対応を行うことがあります。
【最後に】
この方針は、
「お子さんの年齢と症状に応じて、最も適切な医療につながってほしい」
という目的で定めています。
当院の診療体制をご理解のうえ、受診のご判断をいただけますと幸いです。
