地域の皆さまこんにちは。
年末年始は落ち着いていたインフルエンザやコロナ、感冒もまた、徐々に流行りつつあります。
今日は風邪をひくと出やすい症状の1つである「咳(咳嗽)」について、特に「長引く咳」について、お話させて頂ければと思います。
「ゴホゴホ、コンコン…」
一度出始めるとなかなか止まらない咳。 夜も眠れず、会話もままならず、体力も消耗して、本当に辛いですよね。 周りの目も気になりますし、「もういい加減にして!」と叫びたくなるその気持ち、痛いほど分かります。
そもそも、私たちの体は、なぜこれほど苦しい「咳」という反応を起こすのでしょうか?
実は、本来の咳は、あなたの体を病気から守るための非常に優秀な「防御システム」なのです。
空気の通り道である「のど」や「気管支」は、常に外の世界とつながっています。呼吸をするたびに、酸素だけでなく、ウイルスや細菌、ホコリといった招かれざる客(異物)も一緒に入ってこようとします。
そんな時、体のセンサーが「侵入者だ!」と感知すると、脳から指令が出て、呼吸に関わる筋肉が瞬間的に強く収縮します。そして、爆発的な空気の流れ(=咳)を起こし、異物を外へ追い出そうとするのです。風邪をひいた時に出る痰を出すのも同じ仕組みです。
つまり、咳は本来、あなたの体がウイルスたちと一生懸命戦っている証拠であり、体を守ってくれる**「頼もしいガードマン」**のはずなのです。
「…じゃあ、なんでこんなに長引いて、私を苦しめるの?」
そう思いますよね。
ここが重要なポイントです。 実は、「風邪のひき始めに必要な咳」と、あなたが今悩んでいる「いつまでも続く咳」では、体の中で起こっていることが、少し変わってしまっている可能性があるのです。
本来は味方であるはずのガードマンが、なぜあなたを苦しめる「暴走状態」になってしまうのか。
病態を理解し、少しでもはやく咳をコントロールする方法を身につけましょう。
「のどの違和感」と「長引く咳」でお悩みの方へ
のどに何かが張り付いている感じがして、それを追い出そうと一生懸命に強い咳を続けていませんか?
風邪のひき始めなら痰を出すために咳は必要です。しかし、咳が長引いている場合、その「頑張って出す咳」が逆効果になっているかもしれません。
のどの「イガイガ」「張り付く感じ」を痰や異物だと思って無理やり咳で出そうとしていませんか?
慢性的に咳が続く方の多くは、のどの神経が敏感になっている「咳反射過敏症」という状態にあります。
泥棒(異物)がいないのに、風が吹いただけで大音量のアラーム(咳)が鳴り響いている状態です。
悪循環
強い咳は、のどの粘膜にとって非常に強い物理的な「打撃」です。
→ 一生懸命咳をすることは、火を消そうとしてガソリンを注いでいるようなもの。
一瞬スッキリしても、結果的に咳が止まらない体質を強化してしまいます。
脳に「その程度の刺激は無視して大丈夫」と教え直すトレーニング(咳コントロール療法)です。
「出す」代わりに「飲み込む」ことで、のどの動きをリセットします。
適切な指導のもとでトレーニングを行うことで、咳の回数が約4割減少し、その効果が長期間続くことが研究で示されています。
最後までお読みいただきありがとうございました!
