
皆さんこんにちは。今日は「普段はあまり意識しない」脈拍についてお話ししようと思います。
健康診断や日常の体調管理といえば「血圧測定」が思い浮かびますが、実は同じくらい大切なのが「脈拍」です。脈拍は心臓の鼓動のリズムや速さを直接反映しており、不整脈や体調の変化を早期に気づくきっかけにもなります。

私自身も、当直中や当直明けで十分に休めなかった日は、期外収縮(いわゆる動悸)を自覚することがよくありました。
脈拍を測る意義
体調変化のサインに気づける
動悸・息切れ・疲れやすさがあるときに脈拍を測ると、受診の目安になります。
心臓のリズムを確認できる
規則的に打っているか、不規則に乱れていないかを知ることができます。
心拍数を把握できる
安静時の脈拍数は、体調や運動習慣の指標にもなります。トップクラスのマラソン選手は安静時心拍が1分間で40拍未満の事もあると聞いたことがあります。
脈拍の測り方(橈骨動脈で測る方法)
最も分かりやすい場所は「橈骨動脈」と呼ばれる、手首の親指側の少し内側です。
- 手首を軽く上に向ける
机の上などに腕を置き、リラックスした状態にします。 - 反対の手の第2~第4指(人差し指・中指・薬指)を使う
指先の腹を、手首の親指側のくぼみに軽く当てます。 - 脈を感じ取る
脈が「トクン、トクン」と打っているのが分かります。 - 時間を測る
- 15秒間測って、その回数を4倍する(1分あたりの脈拍数が分かる)
- できれば正確に「60秒間」測ると安心です。
- リズムも確認する
速さだけでなく「規則的か、不規則か」も意識するとさらに良いです。
スマートウォッチを活用するメリット
最近では、腕時計型のウェアラブル端末(スマートウォッチ)で脈拍を常時モニタリングできるようになりました。
またスマートリングも比較的安価なものから、タッチ決済などにも対応した多機能なものまで販売されています。
- いつでも自動で記録できる
運動中や睡眠中の脈拍も測定でき、変化をグラフで振り返ることができます。 - 不整脈の検出機能
一部の機種では、不規則な心拍リズムを検知して通知する機能が搭載されています。 - 医師への相談に役立つ
記録データを見せることで、診察時により詳しい情報を伝えられます。
ただし、スマートウォッチはあくまで「目安」です。脈のリズムを正確に把握するには、やはりご自身の指で橈骨動脈に触れて確認することも大切です。
まとめ
血圧と同じくらい、脈拍は健康のバロメーターです。
- 自分の指で測る方法を知っておくこと
- スマートウォッチで日常的に記録すること
この2つをうまく組み合わせることで、日々の体調変化に早く気づくことができます。
また、「動悸かな?」「今、一瞬脈が飛んだような気がする」といった症状を自覚したときにも、脈拍の測り方を知っていれば、ご自身で確認ができ、早期発見や早期治療につなげることができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。