よしもと
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地域の皆さまこんにちは。今月2月8日(日)は第51回衆議院議員総選挙の投票日となりました。
高市首相が衆議院解散を表明してから、各地方自治体の選挙管理委員会の方々は日々大忙しのことと思います。

個人の信条や政策についての話はさておき、今回は「投票率」という数字から見えてくることについて、少し考えてみたいと思います。

🗳️ 投票率って何%くらい?

数字から見る日本の選挙 ―「時間がない」という言葉の正体―

選挙の時期になると、日本の投票率が話題になります。

📊 2024年10月 第50回衆議院議員総選挙の投票率

53.85%

これは戦後3番目に低い数字です

年代別に見ると、10歳代が39.43%、20歳代が34.62%、30歳代が45.66%と、若い世代ほど低く、高齢になるほど高いという傾向が続いています(総務省調べ)。

理由としてよく挙げられるのが、「仕事が忙しくて投票に行けない」「時間が合わない」という声です。

🏥 医療の現場でも聞く「同じ言葉」

日々外来診療をしていると、同じような言葉を耳にします。当院は平日9時から17時までの診療を行っていますが、

  • 「平日は仕事があるので受診できない」
  • 「休むほどではないと思って様子を見ていた」

といった理由で、受診が遅れてしまう方は少なくありません。

💼 でも実は…有給休暇の取得率は過去最高

被雇用者の多くには有給休暇という制度があります。

📈 厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」より

年次有給休暇取得率:62.1%(昭和59年以降過去最高

平均取得日数:10.9日

2019年に年5日の有休取得が義務付けられたことが追い風となり、取得率は上昇を続けています。銀行や役所の手続き、各種用事のために、平日に時間を調整して行動されている方も多いはずです。医療機関で勤務する人にとっても、過去に比べると時間休なども取りやすくなってきたと感じています。

それでも、「病院は平日に行くものではない」「体調のことは後回しにしても何とかなる」という意識が、どこか社会全体に根付いているようにも感じます。

選挙も同じ構造かもしれません。

🗓️ 期日前投票、使っていますか?

現在は、選挙当日でなくても投票できる期日前投票という仕組みが整っています。

📍 2024年衆院選の期日前投票

  • 全国 6,393カ所 に投票所を設置
  • 2,095万人 が利用(有権者の約20%)

期日前投票は2003年の公職選挙法改正で導入されました。平日の空き時間や、用事のついでに投票できる環境は、以前より確実に広がっています。

それでも投票率が大きく伸びない背景には、「制度がないからできない」のではなく、「優先順位の中で後回しにされている」という側面もあるのではないでしょうか。

医療も、選挙も、「時間がない」という一言で片付けられがちですが、実際には時間をどう配分するか、何を優先するかという選択の積み重ねです。

体調管理も、社会への参加も、
「余裕ができたら」ではなく、「必要だから時間を作るもの」

投票率という数字の裏には、そうした私たちの日常の行動様式が、静かに反映されているように思います。


📚 参考資料(クリックで開く)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
私も近日中に期日前投票に行きたいと思います!